独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは16日、ルーマニアのエンジニアリングサービス会社BeeSpeedから自動車部門を買収すると発表した。BeeSpeedは10年前から、アクティブ・アンド・パッシブ・セーフティーテクノロジー部門(ZF TRW)のブレーキシステム事業部と取引している。2018年初めまでにBeeSpeedから自動車部門を分離し、2019年1月1日付けでZFへの法的移管を完了する予定。買収価格は公開していない。
ZFが2015年に米同業TRWオートモーティブを買収後に新設したアクティブ・アンド・パッシブ・セーフティーテクノロジー部門(ZF TRW)のブレーキシステム事業のエンジニアリング部長であるマンフレット・マイヤー氏は今回の事業買収について、「ZFはシステムサプライヤーとして、ソフトウエアやITだけでなく、引き続き部材においても個々の分野を強化する」とコメントした。今回の取引により、ZFはBeeSpeedのエンジニア75人を引き継ぐ。
BeeSpeedは1994年の設立で、ルーマニア西部のティミショアラに本社を置く。自動車部門のほか、水処理部門を事業の柱としており、水処理部門はBeeSpeedが今後も経営を続ける。
ZFはルーマニアのティミショアラとロマンに拠点を持つ。2拠点とも乗員安全システム事業の工場で、従業員数は合計で約4,000人となる。2016年のルーマニアにおける売上高は約1億ユーロだった。