ZFフリードリヒスハーフェン―自動運転電気マイクロバス生産で合弁―

自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンは18日、独アーヘン工科大学(RWTH)のスタートアップ企業イーゴー・モバイル(e.GO Mobile)と合弁会社イーゴー・ムーブ(e.GO Moove)を設立することで合意したと発表した。環境に優しく安全で効率的なマイクロバスを市場投入する計画だ。出資比率は明らかにしていない。

新会社をアーヘンに設立してマイクロバスを開発、生産する。18日にはアーヘン工科大学の構内でプロトタイプを公開した。乗客輸送に用いる場合を「ピープル・ムーバー」、荷物の配達に用いる場合を「カーゴ・ムーバー」と呼び分けている。2018年にテスト車両を製造し、19年には商業生産を開始する予定だ。

ZFは駆動装置、先進運転支援システム(ADAS)、シャシー、センサーフュージョン(複数のセンサーからのデータを適切に処理するソフトウエア)および、米エヌビディアと共同開発した車載人工知能「ZF ProAI」を同合弁に持ち寄る。

イーゴー・モバイルはアーヘン工科大学のギュンター・シュー教授が2015年春に設立した電気自動車開発のスタートアップ企業で、従業員数は現在85人。シュー教授は10年にも、配達用電気自動車メーカーのストリート・スクーター(現在はドイツポスト子会社)を同僚と共同設立した経緯がある。

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