ボッシュ―自動運転用カメラ技術をソニーと共同開発へ―

自動車部品大手の独ボッシュ(シュツットガルト)は29日、自動運転・ドライバー支援システム用のカメラ技術をソニーセミコンダクタソリューションズと共同開発すると発表した。光の強度が急速に変化するなど難しい状況下でも車両の周辺情報を正確に認識できる画像センサーの実現を目指す。

太陽が低い角度から差したり、車両がトンネルから出たりするとき、ドライバーは前の車などを一時的に視認できなくなることがある。同様のことは画像センサーでも起こることから、両社はそうしたことが起きないカメラ技術を共同開発する。

米テスラ・モーターズの「モデルS」で昨年起きた死亡衝突事故は、運転支援システム「オートパイロット」が強い太陽光の影響で適切に機能しなかったことが原因とされる。ボッシュのシャシーシステム・コントロール部門を統括するゲルハルト・シュタイガー氏は「自動運転車が安全に走行できるのは車両の周辺情報を正確に認識できる場合だけだ」と述べ、ソニーとの技術開発の意義を強調した。

上部へスクロール