チェコ政府、高速鉄道網整備計画を承認

チェコ政府は22日、高速鉄道網の整備計画を閣議承認した。総工費は最大6,500億コルナ(245億6,000万ユーロ)。想定外の経費の発生や建設価格が上昇した場合は、最大30%の上乗せを認める。計画実施には関連規定の改正が必要となるため、着工時期は未定となっている。

同計画で最もコストがかかるのが首都プラハで、投資額は最低800億コルナと推定される。計画では約20キロメートルのトンネル区間を新設し、国立オペラ座付近に設ける予定の新たな中央駅地下鉄路線とこれを交差させる。また、将来の利用者増を考慮し、発着増便に対応できる体制の整備も求められる。国内第2の都市である南西部のブルノでも450億コルナの投資が必要となるとみられる。

現地オンライン情報サイトiHned.czによると、高速鉄道網計画の第1段階となるプラハと独ドレスデンを結ぶ区間は着工から開通までに最低10年かかると見られる。全高速路線が開通するのは最短で2035年との観測だ。(1CZK=4.74JPY)

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