ドイツのポリマー樹脂建材・自動車部品メーカーであるレハウは5月19日、独バイエルン州東部ヴィヒタッハの生産拠点に新たな塗装工場を開設したと発表した。投資金額は約6,000万ユーロ。BMWやポルシェ、VW、フォード、シュコダ、ホンダなど向けの樹脂外装部品を塗装する。今回の増設によってレハウは同生産拠点の敷地面積を1万6,000平方メートル拡張し、生産能力を現行の2倍に増強する。
また、レハウは環境に配慮した部品洗浄設備を新工場に設置した。従来は部品を水で洗浄していたが、新設備では生産工程で排出された二酸化炭素を使って洗浄する。これにより部品の色落ちを防ぎ、廃棄物排出量も削減する。
レハウのヘルムート・アンゾルゲ副社長は、「労働環境、生産効率、エネルギー消費、持続性、生産のデジタル化などで最先端の技術を導入した」と述べ、インダストリー4.0(製造業の第4次産業革命)に取り組んでいることを強調した。