英自動車工業会(SMMT)は5日、2017年5月の同国の乗用車新車登録が18万6,265台となり、前年同月に比べ8.5%減少したと発表した。1~5月の累計は115万8,357台と、前年同期に比べ0.6%減少したものの、110万台を超える水準を維持している。
5月の燃料別登録台数は、代替燃料車(AFV)が前年同月比46.7%増の8,258台となり、市場シェアで過去最高の4.4%を記録した(これまでのAFVの市場シェアの最高は2017年1月の4.2%)。また、ディーゼル車が20.0%減と大きく落ち込んだ一方、ガソリン車は0.4%増を確保した。
顧客別では、個人(14.0%減)と大口法人(5.3%減)が前年同月を下回ったが、小口法人が20.1%増と2ケタの伸びを示した。
SMMTのホーズ会長は、自動車税(VED)率が4月1日に引き上げられたため、3月まで駆け込み需要があった影響で5月も需要が落ち込むと予想していた、とコメント。また、6月8日の総選挙が短期的に購買パターンに影響を与えている可能性が高い、と指摘した。ただ、需要は低迷しているものの、市場は依然として高水準にある、と説明。最先端の低エミッション技術やコネクテッド技術を搭載した新モデルが今夏に市場投入される見通しであるため、通年では新車販売市場は堅調に推移するとの期待感を示した。