ドイツのソフト会社コントロールエキスパート(ControlExpert)はこのほど、人工知能(AI)と「ディープラーニング」システムを使って事故自動車の写真から損傷の程度や箇所を認識するシステムを開発した。
AIは毎日入ってくる膨大な画像データを「ディープラーニング」(深層学習)することによって認識精度を向上させることができる。コントロールエキスパートは事故車両の損傷を認識する独自のアルゴリズムを組み込んだディープランイングAI「EASYCLAIM」を2016年に開発した。
自動車の損傷部分の写真をスマートフォンアプリから保険会社に送ることで、事故後の査定プロセスを短縮できるようになった。同社は「EASYCLAIM」をベースに将来的には査定、修理、支払いなどの車両事故の査定処理を完全自動化することを目指している。