SafeBattery

オーストリアのグラーツ工科大学が主導する自動車用リチウムイオン電池の安全性に関する共同研究プロジェクト。衝突時にリチウムイオン電池の部材にかかる負荷や変化を研究する。実施期間は4年で、予算は総額600万ユーロ。

今回のプロジェクトでは、新品の電池だけでなく、すでに実車に搭載しているリチウムイオン電池を使って様々な実験を行う。例えば、交通事故で軽い負荷がかかった電池や、使用年数や使用頻度による劣化が生じた電池を使い、衝突時の充電状態や温度の変化などを調べる。

研究成果は、リチウムイオン電池の開発に生かすことができるほか、製品の不具合の早期発見にも役立てることができると見込んでいる。また、航続距離の延伸や車両デザインの改善にも寄与すると期待している。

また、液体電解質を使用したリチウムイオン電池に加え、固体電解質を使用した次世代のリチウムイオン電池についても試験する計画としている。

参加企業・機関は以下の通り:

法人:

1. Audi AG

2. AVL LIST GmbH

3. Daimler AG

4. Dr. Ing. h.c. F. Porsche AG

5. Lithium Energy and Power GmbH&Co.KG

6. Obrist Powertrain GmbH

7. SFL technology GmbH

8. STEYR MOTORS GmbH

研究機関:

1. Graz University of Technology / Vehicle Safety Institute

2. Graz University of Technology / Institute for Chemistry and

Technology of Materials

3. Virtual Vehicle Research Center

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