デリバリー・ヒーロー―IPOで事業拡大調達へ―

出前注文仲介サイトを運営するドイツのスタートアップ企業、デリバリー・ヒーロー(ベルリン)は6日、新規株式公開(IPO)計画を発表した。公開益で買収などを進め、市場最大手としての地位を一段と強化する考え。フランクフルト証券取引所に株式を上場する。

今後数カ月以内に新株を公開して市場資金を約4億5,000万ユーロ調達する。同株およそ35%を保有するロケット・インターネットなど既存株主も保有株を売り出す可能性があるため、上場規模は最大10億ユーロに達するとみられている。

デリバリー・ヒーローは2011年の設立で、レストラン15万店以上の出前をネットで仲介している。昨年は売上高を前年比71%増の3億4,700万ユーロ(調整済み)に拡大。営業損失(EBITDAベース、調整済み)は1億7,500万ユーロから1億1,600万ユーロへと縮小した。

同社は5月末、クウェート同業キャリッジの買収計画を発表した。株式公開益の一部を同買収の資金に充てる。

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