ロシア石油最大手の国営ロスネフチと英石油大手BPは2日、天然ガス事業での戦略提携契約に調印した。ロシア内外でガス田探索から、ガス生産・液化(LNG)、供給、営業まで幅広く協力する内容だ。
両社はまた、欧州における天然ガスの販売・調達でも提携することで覚書を交わした。BPの完全子会社であるBPガスマーケティングが、2019年から長期的にロスネフチから天然ガスを調達する予定だ。実施に向けてロシア政府に支援を働きかけていく。
ロスネフチのセチン社長は「BPとの提携で、天然ガスの販売を効率化するとともに、採掘が難しい鉱層を含むガス田開発ができる条件を得られる」と歓迎。BPロシアのチャンベル社長も「二酸化炭素(CO2)排出が少ないエネルギー源への需要が高まっていることを受け、BPはガス事業へのシフトを進めている」とし、今回の提携がこの戦略に合致するものと説明した。