GSユアサ(京都市南区)は8日、トルコの持ち分法適用関連会社インヂ・GSユアサ・アク・サナイ・ヴェ・テヂャーレット(以下、インヂ・GSユアサ)に対し、現地提携先のインヂ・ホールディングと共同で1億トルコリラ(約30億円)の増資を4月28日付けで実施したと発表した。増資で調達した資金は主に、新工場の建設に充てる。
新工場は2018年末頃に稼働する予定。新工場では今後の需要拡大が見込まれるアイドリングストップ車に搭載する電池を生産する。新工場の建設により、今後5年を目標に、自動車用鉛蓄電池の生産能力を現在の年400万個から年600万個に引き上げる。
インヂ・GSユアサは2017年5月、トルコ国内事業を強化するため、イスタンブールにサービスセンターを開設した。また、トルコ周辺国における自動車用鉛電池の販売を強化するため、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ、ウクライナのキエフ、エジプトのカイロに駐在員事務所を順次開設する計画。
インヂ・GSユアサは自動車、フォークリフト、定置用の鉛蓄電池を生産・販売している。2017年4月時点の従業員数は648人。インヂ・ホールディングとGSユアサがそれぞれ50%を出資している。