産学連携プロジェクト「SLAM」、独フランクフルト空港に急速充電インフラ整備

ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)が支援する自動車用急速充電インフラに関する産学連携プロジェクト「SLAM」は、ドイツのフランクフルト空港に隣接する商業地区ゲートウェイ・ガーデンズにコンボ方式(CCS)の公共急速充電スタンド3基を整備する。2017年7月から使用できる予定。各スタンドの出力は50kW。現行の標準的な電気自動車であれば、約20分でバッテリー容量の80%を充電することができる。また、将来に向けて出力150kW以上の充電インフラの整備も進めているという。

同プロジェクトではこれまでにドイツ国内の160カ所以上に200基を超える急速充電ステーションを整備した。うち、60カ所以上がBMWiの資金支援を受けている。また、充電インフラの整備に加え、急速充電インフラを設置する適切な場所に関する調査・研究、事業モデルの開発、共通の利用・決済システムに関する研究、高速充電システムの電力網への影響に関する研究なども実施している。

同プロジェクトには主導役のBMWグループのほか、自動車大手のダイムラー、ポルシェ、フォルクスワーゲン(VW)、信用協同組合銀行など共同組合形式の団体にITサービスなどを提供するドイッチャーゲノッセンシャフツ・フェアラーク(DG VERLAG)、電力大手のEnBW、アーヘン工科大学、シュツットガルト大学なども参加している。

プロジェクト予算は総額2,080万ユーロ。うち、BMWiが1,670万ユーロを支援している。

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