6月のEU新車販売7.6%増、リーマンショック前の水準に回復

欧州自動車工業会(ACEA)が16日発表したEU(マルタを除く27カ国)の5月の新車販売(登録)台数は138万6,8184台となり、前年同月から7.6%増加した。英国を除く主要市場が好調で、リーマンショック前の20年7月に近い水準まで回復した。(表参照)

EU新車販売は景気、雇用の緩やかな回復に支えられて増加傾向が続いている。4月は6カ月ぶりのマイナスとなったが、再び増加に転じた。

主要5市場はドイツが12.9%、フランスが8.9%、イタリアが8.2%、スペインが11.2%の幅で伸びた。英国は8.5%減と、唯一振るわなかった。

欧米の主要メーカーは軒並み販売が増加。とくにルノー、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)、ダイムラーは2けたの伸びとなった。最大手のフォルクスワーゲン(VW)は8.2%増だった。

日本勢はトヨタが20.1%増と好調。このほか日産が5.4%、スズキが21.2%、三菱が7.7%増えた。ホンダは14.5%減、マツダが1.9%減と不振だった。

EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの同月の販売台数は前年同月比7.7%増の143万3,236台。EUの1~5月期の販売台数は前年同期比5.3%増の671万9,209台となった。

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