ベルギー金融大手のKBCグループは14日、ギリシャ・ナショナル銀行(NBG)のブルガリア子会社ユナイテッド・ブルガリアン・バンク(UBB)とリース子会社インターリースEADの買収を完了したと発表した。
KBCは昨年12月、UBBの株式99.1%とインターリースEADの全株式を6億1,000万ユーロで買収することでNBGと合意していた。KBCは今後、ブルガリアの銀行部門CIBANKとUBBを統合する。誕生する新銀行は国内3位の銀行となる。また、ブルガリアの保険会社DZIも買収する。
今回の買収がKBCの資本基盤に及ぼす影響は0.54%と限定的だ。同行の中核自己資本比率(CET1比率)は今年1-3月期末の時点で15.7%となっている。
UBBは資産額ベースでブルガリア4位の銀行。総資産額は35億ユーロで、今年3月末時点での市場シェアは7.4%だった。個人ローンの顧客数は約87万5,000人で市場シェアは9.7%、企業ローンでは7.6%を占める。