音速列車「ハイパーループ」、ドイツに建設か

超高速の次世代交通システム「ハイパーループ」がドイツに建設される可能性が出てきた。同システムの開発を進める米ハイパーループ・ワンは6日、欧州の建設候補9路線を発表。その1つにドイツ路線が含まれている。

ドイツ路線は国内を環状に走行するもので、内回りと外回りがある。総延長は1,991キロメートル。ミュンヘン、シュツットガルト、フランクフルト、ケルン、ハンブルク、ベルリン、ライプチヒ、ニュルンベルクに停車する。ベルリン~ミュンヘン間の所要時間は46分で、高速鉄道ICE(6時間強)の約8分の1に過ぎない。142分で一周することから、スピードは旅客機と変わらない。

ドイツ以外の候補はコルシカ島~サルディニア島線(451キロ)、エストニア~フィンランド線(90キロ)、ポーランド線(451キロ)、スペイン~モロッコ線(629キロ)、オランダ線(428キロ)、英南北線(666キロ)、英北部弧状線(545キロ)、英スコットランド~ウェールズ線(1,060キロ)。

ハイパーループ・ワンは今後数年で、技術的に実用化可能だとしている。ただ、財源の確保や当局の建設許可など難しい問題があることから、現時点で実現のメドは立っていない。

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