チェコ電力大手EPH、英ガス火力発電所を買収

チェコ電力大手のEPHは21日、英エネルギー大手セントリカの2つのガス火力発電所を買収することで合意したと発表した。ランゲージとサウスハンバーバンクの両発電所を3億1,800万ポンドで取得する。欧州連合(EU)競争当局の認可を経て、年内に取引が成立する見通しだ。

EPHは2014年にエッグボロー発電所の買収で英国市場に進出し、16年にはリンマウス発電所を買収するなど、同国の発電事業の強化を進めている。今回買収する両発電所はコンバインドサークル発電(CCGT)方式で、合計2.3ギガワットの発電能力を持ち、同国におけるEPHの発電能力向上に大きく貢献する。

EPHは欧州で約50の事業会社を通して炭鉱、発電、熱供給事業を展開する。発電事業の年間発電量は10万kWh(キロワット時)超で、欧州業界内で7位につける。チェコ国内ではオパトヴィツェ発電所と熱供給会社ピルゼン・エネルゲティカを傘下に持つ。

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