鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップが業績不振のプラント部門(インダストリアル・ソリューション)でコストを大幅に削減する計画だ。経済誌『マネージャー・マガチン』が報じ、同社が追認したもので、広報担当者は「これまでの措置に追加する形でさらに1億ユーロのケタ台のコスト削減を計画している」ことを明らかにした。
プラント部門では軍用船、セメント・化学プラント、自動車産業向け生産ラインを手がけている。近年は受注が低迷。同誌によると、2017年9月期の利益は当初計画の3億2,000万ユーロを大幅に下回る見通しとなっている。
コスト削減の対象となるのは調達、研究開発、販売、管理分野で、従業員の整理も検討している。コスト削減幅は2億5,000万ユーロに上るもようだ。