チェコ電力大手エネルゴプロ、CEZにブルガリア事業の買収を提案

チェコ電力大手のエネルゴプロは26日、同国国営電力CEZに対し、ブルガリア事業の買収提案を行ったと発表した。提示額などの詳細は未公表。獲得に成功すれば、ブルガリア電力供給の最大手に躍り出る。

CEZは、電力価格引き下げで採算維持が難しくなったことから、今年2月、ブルガリア事業売却の方針を発表した。5月から投資家と交渉に入っていた。具体的な企業名は明らかでないが、メディア報道によると、4社が入札に招待されたという。英資源会社エレニルトが応札したとの情報もある。

取引対象となるのは電力供給会社のCEZディストリビューションとCEZエレクトロ、卸事業のCEZトレード、ヴァルナ火力発電所およびブルガリア事業全体を統括するCEZブルガリアだ。

エネルゴプロはブルガリア北東部で電力供給事業の独占免許を持つ。顧客数は個人・法人を含めて120万人に上る。

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