トルコ統計局(TUIK)が3日発表した2017年6月のインフレ率は前年同月比で10.9%となり、3月(11.2%)以来の低水準となった。インフレ率の低下は2カ月連続。アナリスト予測は11.2〜11.4%で、インフレ鈍化のペースが予想を上回った格好だ。中央銀行の金融引き締め策で通貨リラの為替相場が安定したことに加え、好天による青果の値下がりが押し下げた。前月比では0.27%のマイナスだった。
食品・ノンアルコール飲料は前月比で1.06%値下がりした。2カ月前に急上昇したトマトの価格は42%も低下。他の青果も安くなった。ただ、前年同月比の上昇幅は14.34%に上っており、昨年末からのインフレ加速が食品・ノンアルコール飲料の値上がりに起因している事実に変わりはない。
トルコのインフレ率は今年4月、2008年11月以来で最高の11.87%を記録している。