独物流大手DHL傘下の国際輸送サービス会社DHLグローバルフォワーディングとラトビア国鉄は6月28日、バルト海沿岸諸国と中国の貿易促進に向けた提携に関する覚書を交わした。中国とラトビアを結ぶ複合輸送サービスの定期ルートを開設するとともに、首都リガに集積サービス拠点を構築して円滑な貨物輸送を図る。
中国の輸入全体に占めるバルト3国のシェアは、2011-15年平均で0.7%にとどまる。中国-ラトビア間のサービスルート開設により、輸送所要日数の保証や税関手続きの簡略化、小口混載輸送(LCL)などの柔軟な輸送形態を実現し、中国やアジア・太平洋地域への輸出拡大を支援する。
DHLグローバルフォワーディングは、欧州と中国を結ぶ複合輸送サービスを蘇州-ワルシャワ(ポーランド)、成都-ウッジ(ポーランド)、鄭州-ハンブルク(ドイツ)などのルートで展開している。6月末には深?-ミンスク(ベラルーシ)間でサービスを開始した。