英自動車工業会(SMMT)が6月29日発表した同国の2017年5月の国内自動車生産統計によると、乗用車の生産は13万6,119台となり、前年同月に比べ9.7%減少した。大幅な減少は、前年同月の生産台数が大幅に増加していた背景があるほか、新モデルの導入に向けてメーカーが生産スケジュールを調整している影響がある。1~5月の生産は、前年同期比1.2%減の72万9,755台。国内向けが8.1%減少しものの、全体の約80%を占める輸出は0.8%増加した。
5月の商用車生産は、前年同月比11.3%減の6,875台だった。国内向けが34.6%減と大幅に落ち込んだ。輸出は11.5%増の4,372台だった。国内向けの減少は、過去2年の増産の反動が背景にある。2015年と2016年は規制変更に対応するための買い替え需要があり、国内向けの生産台数が大幅に増加していた。
エンジンの5月の生産は、前年同月比5.5%増の23万606基、1~6月の累計では前年同期比4.9%増の117万2,934基に増加した。5月、1~5月の累計のいずれも、輸出、国内向けともに前年を上回っている。国内向けでは、1~5月の生産で初めて50万基を上回った。