独ダイムラー、北京に電池工場建設・国外では初めて

独自動車大手のダイムラーは5日、中国の北京に電池工場を建設すると発表した。ダイムラーと北京汽車(BAIC)との合弁会社である北京ベンツ・オートモーティブ(BBAC)を通した共同プロジェクトの一環として計画していたもので、ダイムラーとBAICは、メルセデスベンツブランドの電気自動車(BEV)と電池の現地生産に総額で50億人民元(約6億5,500万ユーロ)を投資する。このうち、数億ユーロは電池生産事業に充てる。BBACは2020年に最初の電気自動車モデルの生産を開始する予定。

ダイムラーにとって国外に建設する初めての電池工場となる。同工場の建設により、電気自動車の需要拡大に柔軟かつ効率的に対応できる体制を整える。北京の電池工場では、中国国内からバッテリーセルを現地調達し、パッケージ化する。

ダイムラーは、乗用車部門メルセデスベンツ・カーズの世界における電池生産に約10億ユーロを投資する計画を明らかにしていた。北京工場の建設も同計画の一環となる。

ダイムラーはドイツではドイツ東部のカーメンツに電池工場を持つ。カーメンツでは現在、約5億ユーロを投資して第2工場を建設している。北京の電池工場にはカーメンツ工場で培ったバッテリー生産のノウハウを投入する。

ダイムラーはメルセデスベンツブランドの純粋な電気自動車を2025年までに10モデル以上に増やす計画。同計画の実現に向けて今後数年に100億ユーロ以上を投資する。

ダイムラーでは、2025年のメルセデスベンツの販売台数における電気駆動モデルの割合が15~25%になると見込んでいる。

上部へスクロール