スズキに排ガス不正の疑い、オランダ当局が調査

オランダ陸運局は10日、スズキと欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が排ガス規制を逃れるため、多目的スポーツ車(SUV)に不正なソフトウエアを搭載していた疑いがあるとして、調査を開始すると発表した。スズキは「ビターラ(日本名エスクード)」、FCAは「ジープ・グランドチェロキー」が対象となる。

陸運局は独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題を受けて、数十台の乗用車の排ガスを検査した。その結果、16車種で路上走行時に、試験設備で検査する際と比べて多くの窒素酸化物(NOx)が排出された。

その後の検査の結果、スズキとFCAを除く14車種は、一定の条件下でエンジンを保護するため排ガス量が調整されたことを確認。欧州の法令では、このような調整システムは認められているため、問題はないと判断された。

しかし、スズキとFCAについては、エンジン保護のため排出量が増えたとは考えられず、規制逃れのため不正なソフトを搭載した疑いがあるとして、検察当局に通報した。

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