製薬・化学大手の独メルクがこのほど、モスクワのハイテク工業団地「テクノポリス・モスクワ」で、総合的な研究開発(R&D)拠点の「ライフサイエンス研究所」を開所した。科学・研修センターと最新のバイオテクノロジー研究設備を一つ屋根の下に束ねたもので、企業向けに幅広い研究開発(R&D)・研修サービスを提供する。
独『貿易新聞(NfA)』が24日付で報じたところによると、幅広い分野の研究者が分野横断的に複雑な研究を現地で行えるようになり、企業によるロシア事業の展開を促進する効果が見込める。主な研究分野は、医薬品、バイオテクノロジー、分子生物学、食品、環境保護、獣医学となっている。
「テクノポリス・モスクワ」はロシアが取り組んでいる再工業化政策の一環として2010年に設置された。