独コンチネンタル、自転車用の48V電気駆動システム開発

独自動車部品大手のコンチネンタルは11日、電動アシスト自転車向けに48ボルト(V)電源を使用した電気駆動システムと全自動の無断変速機を開発したと発表した。これらの製品は、ドイツのフリードリヒスハーフェンで8月末から開催される自転車見本市「ユーロバイク」(8月30日~9月2日)で初披露する。

当該システムは、モーターユニット、電池、ディスプレー、操作ユニットを組み合わせたモジュラー方式で、自転車メーカーはニーズに応じてこれらの構成要素を選択し、組み合わせることができる。

コンチネンタルは2016年末からルノーのディーゼル車「セニック」および「グラン・セニック」の2モデルに48Vのハイブリッドシステムを供給しており、自動車向けの48Vに関するノウハウを自転車用に活用した。

独自転車産業連盟(ZIV)によると、ドイツにおける2016年の電動アシスト自転車の販売台数は60万5,000台と、前年に比べ13%拡大した。同国における電動アシスト自転車の保有台数は約300万台と推定している。

ドイツにおける2016年の自転車販売全体(405万台、前年比6.9%増)に占める電動アシスト自転車の市場シェアは15%。ZIVでは、電動アシスト自転車の市場規模が中期的には18~20%、長期的には30%に拡大すると予想している。

また、コンチネンタルは、ドイツだけにとどまらず、イタリア、フランス、英国でも今後、電動アシスト自転車の市場規模が拡大すると見込んでいる。

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