英レキット、食品事業をマコーミックに売却

英消費財大手のレキットベンキーザーは19日、食品事業を米調味料大手マコーミックに売却すると発表した。売却額は42億ドル。年内の売却手続き完了を見込んでいる。

マコーミックが取得するのは、レキットが北米で展開している「フレンチ」ブランドのマスタードや、「フランクス・レッドホット」ブランドのソースなど。フレンチとフランクス・レッドホットはそれぞれ、マコーミックにとって2、3番目の売れ筋商品となる。

レキットは乳幼児向け食品大手の米ミード・ジョンソンを2月に買収するなど、健康関連事業やコンドーム、生理用ナプキンをはじめとする衛生用品事業に経営資源を集中する戦略を進めており、非中核部門と位置づけた食品事業の売却を検討していることを4月に明らかにしていた。同事業の取得には味の素、英・オランダ資本のユニリーバなども名乗りを上げたとされているが、最終的にマコーミックが予想を上回る額を提示し、買収を決めた。マコーミックは同買収によって、売上高が約50億ドルに拡大する見通しだ。

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