エストニア国営運輸、配達用ロボットの導入試験実施

エストニアで「オムニバ(Omniva)」ブランドで物流事業を行っている国営運輸会社エスティポストASは先ごろ、首都タリンで宅配事業にロボット技術を活用するパイロットプロジェクトを開始することを明らかにした。同社と独自動車大手ダイムラー、配達ロボットを開発するエストニアのスタートアップ企業スターシップ・テクノロジーズが協力して行うもので、この7月から今夏一杯かけて実施される予定。同プロジェクトでは実際の荷物の配送も対象となる。

ダイムラーとスターシップ・テクノロジーズは、戸口までの配達を行う小型ロボットを効率的に運用するためロボバン(Robovan)と呼ばれる小型輸送車を用いた配達システムを開発した。ロボバンが一定の場所まで出向き、そこから各配達先までの配送を自律型ロボットが行うという。両社は昨年9月以来同システムの開発で協力してきた。

スターシップ・テクノロジーズが製造する自律型ロボットは周辺2マイル(約3キロメートル)圏内の配達先に15分から30分で配達を行うことができる。自律的に動くロボットは常に監視されており、いつでも人の手によって制御することができる。

スターシップ・テクノロジーズは2014年、スカイプを開発したアーティ・ヘインラとヤヌス・フリースによって設立された。ロンドンに本拠を置き、エストニアで技術開発を行う。今年1月には1,720万ドルの資金調達に成功している。

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