英国政府は7月26日、新しい大気汚染対策計画の一環として、乗用車とバンを対象にガソリン車およびディーゼル車の新車販売を2040年までに禁止する方針を発表した。今回発表した大気汚染対策は、道路沿いの二酸化窒素(NO2)濃度の低減に重点を置いたもので、政府は来年に他の大気汚染源への対策を踏まえた包括的な大気浄化戦略(クリーンエアストラテジー)を発表する予定。
欧州でこのような政策を打ち出したのは英国が初めてではなく、フランス政府も7月6日に地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の順守に向けた二酸化炭素(CO2)排出削減策の一環として、国内でのガソリン車、ディーゼル車の販売を2040年までに禁止するという目標を設定したと発表した。また、ノルウェーは2025年のガソリン車、ディーゼル車の販売中止を目標に掲げている。
一方、ドイツ政府は26日、英国政府の発表を受けて、「ディーゼル車やガソリン車の販売禁止は現在、ドイツ政府の協議事項には入っていない」との声明を発表した。