英乗用車生産、3カ月連続で減少・6月は13.7%%減

英自動車工業会(SMMT)が7月27日に発表した同国の2017年6月の国内自動車生産統計によると、乗用車の生産は13万6,901台となり、前年同月に比べ13.7%減少した。前年同月比での減少は4月から3カ月連続となる。

1~6月(上半期)の累計は前年同期比2.9%減の86万6,656台となった。ただ、SMMTによると、2004年上半期以降では、2016年上半期に次いで2番目に高い水準であるという。全体の8割弱を占める輸出は0.9%減と小幅の減少にとどまっているが、国内向けが9.5%減と大きく落ち込んだ。なお、2017年下半期には、新モデルやマイナーチェンジモデルの生産が予定されているため、生産が回復する見通しという。

SMMTのホーズ会長は、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)に伴う不透明感が投資を妨げ、成長が停滞していると述べ、政府に対し、自動車産業の将来の競争力を確保するため、具体的な計画を提示するよう求めた。

■ 上半期の商用車生産は8.1%減、エンジン生産は3.6%増

6月の商用車生産は、前年同月比4.7%減の7,324台、1~6月の累計も前年同期比8.1%減の4万3,782台と低迷している。輸出が6月は9.6%増、1~6月も11.9%増と伸びている一方、国内向けは6月が20.1%減、1~6月も29.9%減と大幅に落ち込んでいる。国内向けの減少は、過去2年の増産の反動が背景にある。

6月のエンジン生産は23万6,727基となり、前年同月に比べ2.2%減少した。上半期に前年同月を下回ったのは4月と6月の2回にとどまり、1~6月の累計では前年同期比3.6%増の140万9,661基を確保した。

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