独高級車大手BMWグループのベンチャーキャピタル子会社であるBMWアイベンチャーズ(BMW i Ventures)はこのほど、米国の新興企業でオンライン中古車販売事業者のシフトに戦略投資したと発表した。シフトは中古車売買のプロセス全体をサポートするサービスや、ミレニアル世代と呼ばれる若年層の顧客が大部分を占めている特徴がある。今回のシリーズC投資ラウンド(3回目の第三者割当増資)では、3,700万ドルの資金を調達した。
シフトは米カリフォルニア州のサンフランシスコに本社を置く。今回の投資ラウンドでは、既存の株主であるDFJ、ハイランド・キャピタル、ゴールドマン・サックス・インベストメント・パートナーズが投資したほか、BMWアイベンチャーズ、G2ベンチャーキャピタル、DCMベンチャーズが新たに出資者に加わった。
シフトは、オンラインで中古車売買を仲介するだけでなく、車両の点検や試運転、金融サービス、車両管理局(DMV)に提出する書類作成、購入した中古車を届けるサービスなど、中古車売買のプロセス全体をサポートしている。
また、同社では、ミレニアル世代(1980年以降に生まれ2000年以降に成人や社会人になった世代)と呼ばれる若年層が、顧客の50%以上、中古車の購入時にシフトのプラットフォームで融資を受ける人では70%を占めている特徴がある。