ドイツの電装部品大手コスタルは2日、ブルガリア南西部のパザルジクで同国3番目の工場を開所した。生産能力を拡大する戦略の一環で、需要が高まる欧州市場向けに製品を供給する。投資額は3,000万ユーロ。開所式にはブルガリアのボリソフ首相やザハリエヴァ副首相が出席した。
新工場は床面積1万5,000平方メートルで、2つの生産棟がある。これによりパザルジクの拠点は工場床面積が2万5,000平方メートル、生産棟が4つに拡大した。現在250人の従業員数は2018年末までに1,200人、3年以内に2,400人へと引き上げる。製品はプジョー、フォルクスワーゲン(VW)、ゼネラルモーターズ(GM)などの自動車大手に供給する。
コスタルは2022年までに総額1億ユーロをブルガリアに投資し、同国売上高を今年の2,000万ユーロ(見込み)から同年までに1億8,000万ユーロへと引き上げる目標だ。パザルジクのほか南部のスモリャンに工場、ソフィアに研究開発(R&D)センターを構える。