独照明大手のオスラムは7月26日、ドイツ工場における将来計画について発表した。主にベルリン工場とドイツ南部のシュヴァープミュンヘン工場(アウグスブルク近郊)における生産品目の変更に関するもので、ドイツの生産拠点の将来成長を確保するため、需要が減少している従来製品から今後の成長が見込める製品へと生産を移行する。生産品目の変更は、同社が労働側と合意した将来コンセプト「フューチャーコンセプトオスラム」に基づいている。
ベルリン工場では、自動運転車関連の製品を生産する。同工場は今後数年以内に、世界的なハイテク工場となる予定。シュヴァープミュンヘン工場は白熱電球向けの材料(pre-material)を生産していたが、将来はクリーンルーム向けの発光ダイオード(LED)照明の材料(pre-material)を生産する。
同社は他のドイツ工場に関しても今後の方針を発表した。ヘルブレヒティンゲン工場を引き続き特殊照明の旗艦工場とする。アイヒシュテット工場は映画館用照明の需要が高く、高水準の稼働率となっている。レーゲンスブルク工場では今後、LED照明の生産能力を大幅に増強する方針。トラウンロイト工場については先ごろ、新たな包括的な生産・将来プログラムについて労使が合意したばかりであるという。