独自動車部品大手のボッシュは8月1日、約1億ユーロを投資して中国の南京に新工場を建設すると発表した。新工場の敷地面積は約2万平方メートル。新工場では2019年から、アジア・大平洋地域向けに電動油圧式のブレーキブースター(ブレーキ倍力装置)「iBooster」を生産する計画。「iBooster」は電気駆動車のエネルギー効率向上や、運転支援システムの機能向上に寄与する製品で、中国市場の電気自動車(EV)ブームに対応する。
ブレーキブースターは小さな踏力で大きな制動力を得ることができる装置。ボッシュの「iBooster」は、あらゆる駆動システムに対応しているが、特にハイブリッド車や電気自動車では、ブレーキ時の制動エネルギーを回生し、電気エネルギーに変換することで航続距離を伸ばすことができる。「iBooster」は、また、衝突を予知して作動する自動緊急ブレーキシステムでは、ブレーキ昇圧を迅速に高め制動距離を短縮することができる。