独クーカ、本社拠点の拡張・近代化に1億ユーロ超を投資

独産業用ロボット・機械設備大手のクーカ(KUKA)は7月31日、本社のあるアウグスブルク拠点に1億ユーロ超を投資して施設や設備などを拡張・近代化すると発表した。2025年までに段階的に実施していく計画で、新しい建物には計1,600人の従業員が勤務することができる。

具体的には、新しい駐車施設(駐車スペース:1,000台)、2階建ての新しい生産棟、新しい研修センター、オフィスタワーを建設する。現在は従業員約800人が工事期間中の仮設オフィス(コンテナ)に移動している。クーカは世界に1万3,000人を超える従業員を抱える。うち、アウグスブルクの本社工場には約3,500人が勤務している。

クーカは昨年、中国の家電大手ミデア・グループ(美的集団)の傘下に入った。中国企業によるクーカの買収をめぐっては、政界からも懸念が出ていたが、バイエルン州のイルゼ・アイグナー経済相は今回の投資について、「アウグスブルク拠点の強化に向けた明らかなコミットメントだ」と述べ、今回の投資計画に歓迎の意を示した。

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