オランダの食品加工協同組合フリースランド・カンピーナは先ごろ、ルーマニア北西部のクルジュ・ナポカにあるナポラクト(Napolact)工場でチーズ生産ラインの稼働を開始した。投資額は130万ユーロで、ルーマニア国内の生産能力を引き上げる300万ユーロ規模の投資プログラムの一環となる。新生産ラインにより同工場の生産能力は3倍に拡大し、月300-350トンのチーズを生産できるようになる。また、Napolactブランドの新製品開発も促進する。
フリースランドは2004年、現地の乳製品工場をクルジュ・ナポカで2つ、中部のトゥルグ・ムレシュで1つ買収した。13年にクルジュの1工場を閉鎖し、現在は残りの2工場を操業している。両工場の従業員は計約570人。
同社のルーマニア事業は15年に1,308万レウ(約290万ユーロ)の損失を計上したものの、16年には1万7,271レウ(3,800ユーロ)の純利益を計上して黒字転換した。同年の売上高は前年比14%増の3億9,300万レウ約8,620万ユーロ)だった。(1RON=28.50JPY)