BMW―EV・PHV販売80%増加―

高級車大手の独BMW(ミュンヘン)は3日の決算発表で、電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)のグループ販売台数が1-6月期(上半期)は4万2,500台となり、前年同期比で80%増加したことを明らかにした。各国の購入助成策を受けて需要が拡大しており、2017年通期では10万台を実現する目標だ。

17年4-6月期(第2四半期)の営業利益(EBIT)は29億2,900万ユーロで、前年同期を7.5%上回った。主力の自動車部門は2.8%増の22億3,800万ユーロと小幅な伸びにとどまったものの、金融サービス部門が11.2%増の5億8,800万ユーロと好調で、全体が押し上げられた格好だ。売上高は3.1%増の257億9,900万ユーロ、純利益は13.6%増の22億1,400万ユーロだった。

自動車部門の売上高は0.5%増の229億7,600万ユーロで、売上高営業利益率(EBITベース)は前年同期の9.5%から9.7%へと上昇。同利益率で8~10%を確保するとした目標を29四半期連続で達成した。

ハラルド・クリューガー社長は記者会見で、新車の走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量を20年以降、平均95グラム以下に抑制することをメーカー各社に義務づける欧州連合(EU)規制について遵守できるとの見方を示した。ディーゼル車の販売が減り、CO2排出量が多いガソリン車に需要がシフトしていることを念頭に置いた発言で、EV、PHVの販売比率を高めるほか、窒素酸化物(NOx)の排出量が少ない最新世代のディーゼル車の販売を回復させることで実現する考えだ。

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