独自動車大手のダイムラーは2日、メルセデスベンツ・ベンツのトラックと多目的作業車「ウニモグ」の旧式モデルの交換部品の生産に積層造形装置(3 Dプリンター)を導入すると発表した。金属製部品であるサーモスタットカバーを生産する。
メルセデスベンツベンツ・トラックスのアフターセールス・交換部品事業ではすでに、樹脂部品の生産に3Dプリンターを導入しているが、金属製部品にも導入の範囲を広げた。まずは、約15年前に生産を中止し、需要もきわめて少ないアルミニウム製の交換部品で導入を開始した。今後は、例えばエンジンや冷却システム、トランスミッション、アクスル、シャーシの金属部品にも3Dプリンターを活用できると見込んでいる。
なお、生産方法は、樹脂部品ではレーザー焼結法(SLS)を、金属製部品ではレーザー溶融法(SLM)を採用している。