英自動車工業会(SMMT)が24日発表した同国の2017年7月の国内自動車生産統計によると、乗用車の生産は13万6,397台となり、前年同月に比べ7.8%増加した。自動車メーカーが生産ラインのメンテナンスやアップグレードのため、夏季に生産ラインを停止する前に、新モデルや既存モデルの生産を増やしたことが大幅な増加の背景にある。1~7月の累計は100万3,053台となり、前年同期を1.6%下回ったものの、100万台を超えた。
7月の乗用車生産の内訳は、国内向けが17.7%増の2万9,872台、輸出向けが5.3%増の10万6,525台だった。国内向けは7カ月連続で生産台数が減少していたが、9月にはナンバープレートの切り替えがあり、新車需要が増えため、これに備えた増産が寄与した。
■ 商用車生産は26.1%減、エンジンは12.0%増加
7月の商用車生産は、6,499台にとどまり、前年同月に比べ26.1%減少した。1~7月の累計は、前年同期比10.9%減の5万281台だった。7月は国内向け(27.0%減)、国外向け(25.3%減)のいずれも大幅な2ケタの減少だった。1~7月の累計では、国内向けが前年同期比で29.5%の減少だった一方、国外向けは5.9%の増加だった。
7月の月のエンジン生産は、前年同月比12.0%増の19万2,963基と好調だった。9月のナンバープレートの切り替えに備えた自動車メーカーの増産を受けて、国内向けが25.5%増と大幅に増えた。1~7月の累計は、前年同期比4.5%増の160万1,994基だった。