ドイツポストDHLとフォード、電動配送車「ワークXL」発表

独郵便・物流大手のドイツポストDHLグループと米自動車大手のフォードは8月16日、共同で生産する電気駆動の配送車、ストリート・スクーター「ワークXL」をドイツのケルンで発表した。ドイツポストDHLは年内に、子会社ストリート・スクーターのアーヘン工場で約150台を生産し、配送業務に導入する。ドイツポストDHL とフォードの両社は、2018年末までに2,500台を生産する計画で、将来は、同モデルを外部に販売することも視野に入れている。

「ワークXL」は、フォード「トランジット」のシャーシをベースとし、ドイツポストDHLの配送業務の仕様に応じた電気駆動システムと車体(輸送ボディ)を装備する。積載容量は20立方メートルで、200個を超える小包を積むことができる。車載充電池はモジュール形式で、容量30~90キロワット時(kWh)の電池を搭載することができる。フル充電時の航続距離は80~200キロメートルとなる。充電時間は22キロワット(kW)までで平均3時間かかる。

ドイツポストDHLの子会社ストリート・スクーターは現在、「ワークXL」よりも小型の「ワーク」(積載容量:4立法センチメートル)と「ワークL」(同:8立法センチメートル)の2モデルを生産している。

ドイツポストDHLは現在、配送業務に「ワーク」と「ワークL」を3,000台以上、電気自転車は約1万500台を導入している。

独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』によると、フォードは「トランジット」のシャーシとキャブ(運転室)をトルコのコジャエリ工場から供給する。

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