独アウディ、漢能薄膜発電とソーラールーフの開発で協力

独高級車大手のアウディは23日、中国の漢能薄膜発電(ハネジーシンフィルムパワー)の米子会社アルタ・デバイスと自動車向け太陽光発電システムの開発で協力すると発表した。アウディ車のルーフ部分に太陽電池を設置し、電力をカーエアコンなどに使用することで、電気駆動車の航続距離を伸ばすことができる。両社は2017年末までに最初のプロトタイプを製造する計画。

まずは、アウディモデルの既存のパノラマルーフガラスに薄膜太陽電池セルを用いたフィルムを設置する計画。将来は、ルーフ全体に太陽電池セルを配置することも計画している。

太陽光発電した電力をカーエアコンやシートヒーターなどに使用すれば、車載電池の電力消費を抑え、電気駆動車の航続距離を伸ばすことができる。将来は車載電池に電力を直接供給し、充電するシステムの開発も視野に入れる。

アルタ・デバイスは米カリフォルニアの工場で太陽電池セルを生産する。親会社の漢能薄膜発電は、太陽電池の生産ラインや太陽電池モジュールなどの開発・生産を主力事業としている。

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