デンカは7日、バイオ医薬品の研究開発を手がける独アイコン・ジェネティクスの株式49%を独ノマッド・バイオサイエンスから取得し、完全子会社化したと発表した。デンカはヘスルケアを重点分野と位置づけており、2015年8月にアイコンの株式51%を取得。今年8月に残る49%を取得することを取り決めていた。
アイコンは1999年の設立で、独東部のハレに事業拠点を置く。植物における遺伝子組み換え(GM)技術を用いて抗体やワクチン抗原などの高分子タンパク質を産生する技術プラットフォーム「magnICON」を保有する。
デンカはmagnICONを用いて、ノロウィルス・季節性インフルエンザワクチンの新たな生産技術や、検査試薬用抗体の製造について開発を進めている。