アウデ―取締役刷新、7人中4人を入れ替え―

フォルクスワーゲン(VW)の高級車子会社アウディ(インゴルシュタット)は28日の臨時監査役会で取締役7人のうち4人を入れ替えることを決議した。同社は2年前のVWグループ排ガス不正問題の発覚後、業績が振るわないうえ、社内の不満も高まっていることから、役員を刷新する。ルパート・シュタートラー社長の責任を問う声もあったものの、VWの過半数資本を持つポルシェ家とピエヒ家が擁護しているため残留する。

9月1日付でアレックス・シュトロトベーク取締役(財務・IT・統合担当)とディートマール・フォッゲンライター取締役(マーケティング・販売担当)、トーマス・シギ取締役(人事・組織担当)、フベルト・ヴォルトル取締役(生産・物流担当)が辞任。それぞれの後任が就任する。シュトロトベーク取締役はコスト管理の不手際や、アウディ初の電気自動車(EV)をドイツでなくベルギー工場で生産することを決定し独従業員の反感を買ったことが致命傷となった。フォッゲンライター取締役は中国ディーラーとの関係悪化で販売不振を招いたことから詰め腹を切らされた格好だ。

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