ハパックロイド―営業黒字化―

海運大手の独ハパックロイド(ハンブルク)が8月30日発表した2017年1-6月期(上半期)決算の営業損益(EBITベース)は8,730万ユーロの黒字となり、前年同期の赤字(3,970万ユーロ)から改善した。貨物輸送量の増加や運賃の上昇がプラスに働いた格好。ロルフハッベン・ヤンセン最高経営責任者(CEO)は「コンテナ海運市場は依然として厳しい状況にあるが、わが社は進歩を成し遂げた」と胸を張った。

貨物輸送量は422万TEU(20フィートコンテナ換算)で、前年同期を14%上回った。中東同業のユナイテッド・アラブ・シッピング・カンパニー(UASC)と5月24日付で合併したことで、輸送量が25万TEU押し上げられた。1TEU当たりの運賃は平均1,056ドルで、1%上昇。売上高は19%増の45億1,830万ユーロに拡大した。売上高営業利益率(EBITベース)は1.9%で、前年同期のマイナス1.0%から改善した。最終損益は4,610万ユーロの赤字だったものの、赤字幅は前年同期の1億4,210万ユーロから大幅に縮小した。

同社はUASCとの合併で、2019年から年間コストが4億3,500万ユーロ低下すると見込んでいる。その大部分を18年に実現できるとしている。

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