鉄鋼7社を独禁当局が立ち入り調査

ドイツ連邦カルテル庁が鉄鋼会社を対象に立ち入り調査を実施していたことが4日、明らかになった。地方紙『ライニッシェ・ポスト』が報じ、同庁が追認したもので、自動車用平鋼の分野で違法なカルテルを結んでいた疑いが持たれている。

カルテル庁は8月22日から24日にかけて、計7社と個人宅3軒を対象に立ち入り調査を実施した。調査対象の企業名は伏せているものの、独鉄鋼2位のザルツギターは資料を押収されたことを明らかにした。同1位のティッセンクルップは立ち入り調査を受けていない。

連邦カルテル庁は2015年11月にもステンレス鋼業界を対象に立ち入り調査を実施した。生産と販売面で違法行為が行われていた疑いがあり、複数のメーカーと業界団体、個人宅を調査。証拠書類を押収した。今年6月には鍛造自動車部品3社に立ち入り調査を実施している。

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