ハンガリーの格付け見通し「強含み」に引き上げ=米S&P

格付大手のスタンダード&プアーズ(S&P)はこのほど、ハンガリーの格付け見通しを「安定的」から「強含み(ポジティブ)」に引き上げた。信用格付けは外貨・国内通貨建てともに、長期を「BBBマイナス」、短期を「A3」に据え置いた。

見通しが改善した理由としてS&Pは、◇銀行の貸し出し回復と不良債権比率の縮小◇不動産価格の回復◇中央銀行による貸し出し促進策――などを挙げている。

S&Pは同国の今年の経済成長率が3.5%程度になると予測する一方で、少子化による人口減少や、肥大した公的部門の存在、事業環境の整備不足といった構造的問題が成長の足かせとなる可能性を指摘。2018~20年の成長率が2.5%を切ることもありうるとコメントしている。

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