ドイツ鉄道(DB)の物流子会社DBシェンカーはこのほど、チェコ北部のドイツ国境に近いウースチー・ナド・ラベムに新たな物流拠点を開設した。ドイツ・西欧市場向け事業のサービス向上と効率化が目的で、従来拠点のジェチーンから機能を移した。投資額は400万ユーロ。
新拠点はプラハと独ドレスデンを結ぶ高速道路D8号線沿いに位置する。倉庫面積は1,500平方メートルで、将来的に3,000平方メートルを拡張することができる。油圧式昇降作業台10台など最新設備を導入したほか、顧客のニーズに応じたラックシステムの設置も可能。ジェチーンの旧拠点より処理能力が高く、最新の安全対策も施されている。
立地するウースチーからの配送所要時間は、D8号線を利用してベルリンは4時間、フランクフルトは6時間、ドイツ全国は24時間以内、他の西欧諸国は48時間以内となる。また、チェコ国内の小包やパレットの配送、乗用車やコンテナなどの貸切り輸送の能力も大きく向上する。