独自動車部品大手のボッシュは8月31日、新たに開発した電気駆動システム「eAchse」を発表した。電気モーター、パワーエレクトロニクス、トランスミッションが一体となった「オールインワン」コンセプトとなっており、さまざまなタイプの車両に対応できる柔軟性の高さを特徴とする。2019年の量産化を予定している。同システムは、9月にドイツで開催されるフランクフルト国際モーターショー(IAA)に出展する。
「eAchse」は、ハイブリッド車にも電気自動車にも対応できる。また、出力は50~300キロワット(kW)、トルクは1,000~6,000Nmの幅があり、小型乗用車からSUV、小型商用車までさまざまな車種に搭載することができる。さらに、前輪車軸にも後輪車軸にも組み込むことができる。出力150kWの場合の重量は約90キログラムとなる。
ボッシュは同駆動システムの採用により、自動車メーカーは開発にかかる時間やコストを削減し、迅速に電気自動車を市場投入することができる、と説明する。このようなEドライブシステムの需要は今後大きく、数十億ユーロの売上規模になる可能性もあると期待している。