化学・製薬業界売上4四半期連続で拡大、4~6月1.6%増に

独化学工業会(VCI)が7日発表した独化学・製薬業界の4-6月期(第2四半期)の売上高は前期比1.6%増の469億ユーロとなり、4四半期連続で拡大した。国内と国外がともに好調で、クルト・ボック会長は製造業の景気拡大を受けて化学製品の需要が伸びていると指摘。業界の景気は下半期も好調を維持するとの見方を示した。

業界売上高は国内で0.5%、国外で2.2%増えた。国内では建設業界向けがけん引車となった。前年同期比の業界売上成長率は7.1%で、国外は同8.5%に達した。

業界生産高は前期比で1.5%落ち込んだ。製薬会社の国内・米国事業の不振が響いた格好。製薬を除いたベースでは0.1%増加した。出荷価格はプラス0.9%となり、4四半期連続で上昇した。工場稼働率は前期の平均87.7%から86.9%へと低下したものの、長年の平均を2四半期連続で上回った。

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