BMWグループ、25年までに電気駆動車を25モデルに

独高級車大手BMWグループのハラルド・クリューガー社長は7日、2025年までにグループが販売する電気駆動車のラインアップを計25モデルに拡大する計画を発表した。うち、純粋な電動車両は12モデル、プラグインハイブリッド車は13モデルとする。

BMWグループは現在、自動車では電気自動車「i3」とプラグインハイブリッド車8モデルを販売している。自動二輪部門BMWモトラッドの電動スクーター「Cエボリューション」も含めると、グループ全体の電気駆動車は計10モデルとなる。

今後の計画としては、2019年にMINIブランド初の純粋な電気自動車、2020年にはBMW「X3」 の電気自動車、2021年にはBMW「iネクスト」を発売する計画がある。

また、BMWグループのすべての工場で電気駆動車を生産できる体制を目指しており、すべての工場であらゆる駆動装置のモデルに対応できるようにする計画。これにより、各市場の規制やインフラ整備の進捗状況、顧客ニーズなどに柔軟に対応できるようになる。

■ 交通制限や割合設定に反対

クリューガー社長はこのほか、電気駆動車(エレクトロモビリティ)は同社にとって絶対的な優先事項であるものの、需要は強要するものではないと述べ、ディーゼル車の通行制限や、電気駆動車の割合を義務付ける政策に反対する姿勢を示した。

BMWグループは、2017年の電気駆動車(純粋な電気自動車、プラグインハイブリッド車)の販売では10万台を目指している。同計画を達成すると、2017年末までの電気駆動車の累計販売は20万台を超えることになる。

上部へスクロール