化学大手BASFがソルベイのポリアミド事業買収

化学大手の独BASFは19日、ベルギー同業のソルベイからポリアミド事業を譲り受けることで合意したと発表した。一般樹脂よりも耐熱性や強度の高い工業用樹脂(エンジニアリングプラスチック)のポートフォリオを拡充し、自動車や電器産業向けの材料分野でサプライヤーとしての競争力を強化する。取引金額は16億ユーロで、昨年のケメタル買収(取引金額(32億ドル)以来の大型買収となる。来年第3四半期の買収手続き完了を見込む。

ソルベイが米インビスタと折半出資で運営する仏合弁ブタシミ(Butachimie)の資本50%を譲り受ける。インビスタはすでに今回の取引を了承している。

ソルベイから譲り受ける事業の売上高は昨年、13億1,500万ユーロで、営業利益(EBITDA)は約2億ユーロに上った。ブタシミはフランスのほか、世界12カ所に工場、4カ所に研究開発拠点を持つ。

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